舌苔
舌苔のケアは、たくさんの効果が期待できるのよ。
舌苔(ぜったい)ってなーに?
舌苔とは、舌につく汚れのことで、細菌、だ液の成分、お口に残った食べかすの集合体です。
口腔内がだ液で潤っていて、よく動く舌は、食べ物や歯、上あごなどとの適度な摩擦により、その表面である粘膜が新陳代謝を繰り返すようにできています。
舌の表面は、健康な時にはピンク色をしていますが、疲れた時や新陳代謝が上手にできない時などは、舌に白などの色がつくことがあります。
それが舌苔です。
抵抗力が落ちている高齢者にとっては、細菌が多く含まれている舌苔がたくさん付着していると「誤嚥性肺炎」の危険性が高まってきますので、全身疾患の予防のためにも舌苔の正しいケア方法を身につけましょう。
舌ケアの目的と効果
舌は、ケアをすることに大切な意味があります。
- 01. 口腔内の食べかすや細菌を取り除く
- 02. 誤嚥性肺炎の予防
- 03. 口臭の改善
- 04. 味覚の改善
- 05. だ液の分泌を促す
- 06. 口腔リハビリの効果
「舌のケアは難しい」、「なかなかきれいにならない」という声は多く聞こえてきます。
舌のケアは短時間で行い、痛みや不快感を与えず、継続することが大切です。
毎日少しずつ、まず2週間を目標に行ってみましょう。
なにかが変わってくるはずです。
舌苔のケア方法
用意する器具
次の器具を用意しましょう。
- 保湿剤
- マウスウォッシュ(必要に応じて)
- スポンジブラシ、口腔ケアウエッティー、舌ブラシのいずれか
それぞれの器具の使い方については、「ケアに適した器具」のページで詳しくご紹介しています。
ぜひご確認ください。
舌苔のケア方法
舌苔のケアは次のようにして行いましょう。
「おえっ」となってしまう嘔吐反射が強い場合には、あまり奥の方までケアせずに無理のない範囲で行います。舌を出していただき、息を吐く、声を出すなどすると嘔吐反射が和らぐ場合もあります。
力まかせにこすると舌を痛めてしまいますので、一度に全部取り除こうとせず、毎日少しずつケアをしていきましょう。
また、乾燥がひどく感覚が敏感になっている場合には、傷ができやすく、ケアの際に痛みを感じる事があります。傷ができてしまったら、その部分には2~3日程度触らないようにして治るのを待ちましょう。傷からの感染の危険もあるため、歯科医師・歯科衛生士に相談しましょう。
舌を清潔に保つお手入れのポイントを
一枚にまとめた資料「舌のケア方法」をダウンロードできます。
今って、舌ケア用のブラシとかたくさん売っているよね。
歯ブラシでも舌のケアはできるのよ。
わたしたちが使う分にはとてもいいのだけど、ブラシの毛が痛いと感じる方もいるから気をつけて選んでほしいなって思うの。