とろみ剤

安全に飲み込みやすくするために使うのが、とろみ剤なの。

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とろみ剤ってなーに?

とろみ剤

とろみ剤とは、食べ物や飲み物に加えまぜるだけで、適度なとろみをつけることできる粉末状の食品です。とろみをつけるだけではなく、ゼリー状に固めることのできるタイプのものもあります。
食品の温度に関係なく、とろみをつけることができます。


どうしてとろみをつけるの?

とろみ剤は、飲み込む機能の低下した方が、安全にお食事をするために使います。
とろみをつけることで、お口の中でまとまりやすくなり、ゆっくりとのどへと流れていきます。

4段階のとろみの強さ

日本介護食品協議会により、とろみの強さと使用量が区分されています。
とろみの目安表示は4段階ありますので、表を参考に選びましょう。

とろみ剤

とろみ剤の使い方

とろみ剤
ダウンロード

とろみ剤について一枚にまとめた資料
「とろみ調整」を ダウンロードできます。

とろみ剤の注意点

とろみ剤は、非常に便利なものですが、使用する上では知識が必要です。
これらの注意点を守らなくては、安全なお食事とはいえません。

1. 使用量を厳守する

とろみ剤

とろみのつき方は、加える料理や液体の内容や温度、加えてからの時間により異なる場合があります。温かいものに加え冷めてしまった時などは特に注意が必要です。
また、商品によっては時間の経過に伴いとろみが強くなり、ベタベタになってしまうことがあります。ベタベタになってしまうと、お口の中やのど、食道にはりつきやすく危険です。
「ついていない」と感じてもむやみに量を調整せずに、正しい使用量を守りましょう。使用方法にしっかり目を通し、とろみを加えてから何分待つのかを確認します。それでも足りず、どうしても追加で加えたい場合には、別の容器に濃いめの溶液をつくり、少しずつ加え様子を見ましょう。一度とろみがついた状態で、そこにさらにとろみ剤を加えるとダマになってしまいます。
食べるときに、とろみの状態をよく確認することが大切です。
また、適切な量を守るためにも、「スプーン一杯」がすり切りかどうかにも配慮します。入れすぎてしまうと、おもちのようにお口やのどにはりついてしまい、非常に危険です。また、お食事のおいしさも落ちてしまい、とろみ剤を受け付けなくなってしまいます。

2. とろみを均一につける

とろみ剤

とろみ剤は、よくかき混ぜながら加えていきます。入れてからかき混ぜる、のではなく、かき混ぜながら入れるようにしましょう。
万が一、ダマができてしまった場合にはその部分を取り除き、均一に仕上がった部分だけを召し上がるようにしてください。ダマや粉が残った状態でお口に入れると、かたまりがのどに詰まる危険がありますので、やめましょう。


3. 各商品の使用方法を確認する

現在、様々な種類のとろみ剤が登場しています。その使用法は商品によって異なりますので、特に初めて使用する商品の場合は、使用方法をよく読み、正しく使いましょう。

とろみ剤って、介護現場でよく使われているよね。

安全なお食事のための手段の一つとして、広く認識されているの。介護現場だと特に、お食事の前って忙しくてバタバタしてしまうの。使用方法を厳守するよう、みんなで呼びかけあってほしいの。