保湿
高齢になるとお口はとても乾燥してしまうから、保湿は大切なことなのよ。
どうしてお口を潤すことが必要なの?
口腔内が乾燥した状態で口腔ケアを行うと、汚れがしっかりとこびりついていて、取り除くのに時間がかかります。
また、唇やお口の端が切れやすくなっていたり、
歯ブラシなどが歯ぐきやほほなどに触れる刺激により、痛みを感じる方が多くいます。
汚れが落としやすい、痛みの少ない口腔ケアのためには、必ずといっていいほど保湿が必要です。
口腔内が潤うと、硬くなったお口の中の粘膜や、舌苔、痰などをふやかしてくれますので、汚れがとれやすくなります。
ブクブクうがいによる保湿
ブクブクとお口を動かすブクブクうがいが出来る方には、口腔ケアの前に、あらかじめブクブクうがいをしていただきます。
口腔内が潤うほか、お口に残った食べかすも取り除けます。
ブクブクうがいはお水だけでもいいのですが、特に乾燥が気になる方の場合は、潤いを与える低刺激タイプのマウスウォッシュが効果的です。
吐き出せない場合
ご自分でお水やマウスウォッシュを吐き出すことができない方は、
次のようにしてお口からお水を出してください。
- 01. 顔を少し傾けてもらい、指で下唇を引き下げる。
- 02. 口腔内に溜まっていたお水やマウスウォッシュを、
ガーグルベースンに出す。 - 03. スポンジブラシや口腔ケアウエッティーで、口腔内の水分を拭き取る。
ブクブクうがいができない場合
お水をお口に含んでブクブクするうがいができなくても、口腔内の保湿は
必要です。
次のようにして口腔内をきれいにし、潤いを与えましょう。
- 01. 口腔内に食べかすが残っている場合は、口腔ケアウエッティーで
拭き取る。 - 02. 歯ブラシやスポンジブラシで、歯と粘膜をきれいにする。
※歯ブラシやスポンジブラシは、繰り返しきれいなお水ですすぐようにしましょう。 - 03. 最後に口腔ケアウエッティーや水をしぼったスポンジブラシで、口腔内を拭き取る。
保湿剤とリップクリーム
そのほかの保湿方法としては、保湿剤を唇や口腔内に塗る。
リップクリームを唇やお口のはしに塗る。
だ液腺マッサージで、だ液の分泌を促すのも効果的です。
「開口誘導・開口保持」のページでは、保湿剤を使った口腔内のマッサージ方法をご紹介しています。
歯のケアの前には「姿勢を整える」、「口腔内の観察」と合わせてチェックし、口腔ケアの準備の整ったお口をつくりましょう。
マウスウォッシュ、保湿剤、リップクリーム…
乾燥対策の商品ってたくさんあるんだね。
そう、それくらい乾燥を防ぐ保湿が重要視されているということなの。
痛みの少ない口腔ケアを行うためにも、まずは保湿を忘れないことなのよ。